長谷川式認知症スケール(HDS-R)とはどんなテスト?
記事作成日 2024.10.23 / 最終更新日 2024.10.23
Q:認知症の検査の方法で、長谷川式認知症スケールというのをよく聞きますがどんなテストですか?
A:長谷川式認知症スケール(HDS-R)は、簡易的な認知症テストです。多くの医療機関でも実施されており、信頼性が高い評価法でもあります。
1974年に精神科医の長谷川氏が開発し全国的にも普及させました。1991年に改訂されたため、現在では「改訂 長谷川式認知症スケール(HDS-R)」と呼ばれています。
所要時間は10~15分ほどの口頭形式です。以下のように、名前や生年月日、年齢、場所、人間関係、簡単な計算などの設問に患者が答えていき、30点満点中20点以下だと認知症の可能性が高いとされます。
問題 | 点数 |
---|---|
年齢はいくつですか? | 1点 |
今日は何年何月何日何曜日ですか? | 年月日、曜日でそれぞれ1点 |
私たちが今いる場所はどこですか? | 自発的に出れば2点、5秒置いて「家ですか?病院ですか?施設ですか?」に答えられれば1点 |
桜・猫・電車という言葉を言ってみてください。後で聞くので、覚えておいてください。 | それぞれ1点 |
100引く7はいくつですか?そこからさらに7を引いてみてください。 | 2回正解で2点、1回正解で1点 |
これから言う数字を逆から言ってみてください。 | 2回正解で2点、1回正解で1点 |
先程伝えた言葉をもう一度教えて下さい。 | 自発的に出れば2点、ヒントで出れば1点 |
これから5つの品物を見せるので、隠したあとに何があったか教えて下さい。 | 正解した品物分の点数 |
知っている野菜の名前をできるだけ教えて下さい | 10個で5点、9個で4点、8個で3点、7個で2点、6個で1点 |
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